リースリング・マセラシオン・ヌメロ・ディス 2019 / アヴィ・ド・トンペット（ラタ・ポワル）

ラファエル・モニエはワインとは無縁の環境で過ごしてきた、とある町の中学校で社会科を教える普通の教師でしたが、同僚が趣味でやっているワイン造りを手伝ったことがきっかけとなりワインの魅力に取り憑かれていきました。

アルボワの中学校に転勤となった際、偶然にもブドウ畑売却の看板を目にしてこれを購入し、2000年から2008年までは趣味でワインを造っていましたが、2009年より本格的にワイン造りを開始。

ラタ・ポワルのネゴシアンブランドのワインで、コート・ド・リュベロンの有機の葡萄を使用。

6ヶ月間のマセラシオン。 薄濁りのオレンジがかった濃い黄色。アプリコットジャムや熟した黄桃、プラムなど黄色い果肉を想わせる果実の香りに、オレンジやみかんの果皮のビターな印象がほどよく溶け込みます。

熟した果実の優しい甘やかさを伴いながら、果肉から果汁が溢れるようにした先からゆっくりと口中へと広がります。プラム系の果実味にマセラシオン由来の柑橘の 果皮をイメージさせる風味やほろ苦さ、中国茶のような柔らかいタンニンが解け、アフターにかけてじんわりと旨味感 が現れ長く続きます。

アタックの豊かな果実の様子から徐々にメリハリを与える柑橘の風味や旨味が膨らみ、心のしっ かりとした印象をアフターに残します。