VdF ブラン ラタポワル 2016 / ラタ・ポワル

ラファエル・モニエはワインとは無縁の環境で過ごしてきた、とある町の中学校で社会科を教える普通の教師でした。それが、同僚が趣味でやっているワイン造りを手伝ったことがきっかけとなりワインの魅力に取り憑かれていきました。

アルボワの中学校に転勤となった際、偶然にもブドウ畑売却の看板を目にしてこれを購入。2000年から2008年までは趣味でワインを造っていましたが、2009年より本格的にワイン造りを開始。そのクオリティの高さからたちまちアルボワを代表する生産者という評価を受けました。

現在は教師を辞め、ワイン造りに専念するも、国内消費の高さゆえに海外での流通量が極めて少ないワインです。

薄にごりの中程度の黄色で、香りからはサヴァニャンかと想像するようなみかんの葉やフレッシュハーブ、柑橘などが仄かに感じられ、洋梨や桃、淡いパイナップルやマンゴーなどを想わせる豊かな果実香に爽やかなアクセントを与えています。

アタックはほどよい甘さと香りの果実味がたっぷりと膨らみ、同時にレモンや新鮮なパイナップルのようなキュッと引き締まったフルーティーな酸が感じられ、旨味が溢れるように引き出されます。

アフターには柑橘の内皮のような仄かな苦味と塩味が残り、鼻腔にはお菓子のラムネのような懐かしい香りが抜けていき、スッキリ感のある旨味満載の味わいです。